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自分の機嫌が自分でとれないと感じる、本当の理由

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あなたは今、
誰かの機嫌や態度に、
心が振り回されていませんか。

パートナーが不機嫌だと、
自分まで気持ちが沈んでしまう。

家族の顔色をうかがって、
一日中気を張ってしまう。

誰かに素っ気ない態度を取られただけで、
そのことが頭から離れなくなる。

そんな経験がある方は、
決して少なくありません。

今日は「自分の機嫌は自分でとる」という考え方について、
心の仕組みも含めて、
少し丁寧にお話ししたいと思います。

なぜ「機嫌をとってもらう」ことに、慣れてしまうのか

小さい頃、
家庭の中で親の機嫌をうかがって、
過ごしてきた人は多いものです。

お父さんやお母さんの機嫌が悪いと、
家の中の空気が一気に重くなる。

そんな家庭で育った子どもは、
自然と「相手の機嫌を読み取る」力を、
発達させていきます。

これは、子どもながらに、
自分を守るための、
とても大切な知恵でした。

相手の機嫌が悪くなる前に気づいて、
うまく立ち回ることができれば、
怒られたり、
傷つけられたりすることを、
避けられたからです。

ただ、その癖は、
大人になっても続いてしまうことがあります。

相手の機嫌を読み取ることに、
意識のほとんどを使ってしまい、
自分自身の機嫌には、
意識が向かなくなる。

そして「自分がどう感じているか」よりも、
「相手がどう感じているか」の方が、
いつも優先されてしまうんです。

これが、
「自分の機嫌は誰かにとってもらうもの」という感覚に、
つながっていきます。

機嫌を人任せにすると、起こること

自分の機嫌を人に預けてしまうと、
日常のあちこちで、
生きづらさが生まれます。

例えば、
誰かにちょっと素っ気ない態度を取られただけで、
一日中そのことが気になってしまう。

例えば、
褒められた日はすごく嬉しいのに、
何も言われなかった日は、
急に不安になってしまう。

例えば、
家族やパートナーの機嫌が悪いと、
自分が何か悪いことをしたのではないかと、
必要以上に考え込んでしまう。

これらは、
あなたの心が弱いからではありません。

相手の反応に、
自分の感情の基準を置いてしまっているために、
相手の状態がそのまま、
自分の状態になってしまう。

そういう仕組みが働いているだけなんです。

この状態が続くと、
常に周りをうかがい続けることになり、
心はいつも落ち着きません。

自分の人生のハンドルを、
自分以外の誰かに握られているような感覚が、
続いてしまうんですね。

敏感さは、あなたを守ってきた力でもある

ここで少し、
視点を変えてみます。

相手の機嫌にすぐ気づけるというのは、
本来とても繊細で、
優れた感受性です。

その力があったからこそ、
子どもの頃のあなたは、
危険を察知し、
傷つくことを最小限にしてこられました。

つまりその敏感さは、
弱さではなく、
生き延びるための知恵だったんです。

責める必要はどこにもありません。

ただ、大人になった今、
その知恵の使い道を、
少しだけ変えていく時期に来ている。

そう考えてみてください。

パートナーの機嫌に、一喜一憂してしまうとき

大人になってからも、
この癖は形を変えて続くことがあります。

恋人やパートナーの機嫌が良いと、
自分も安心できる。

でも少しでも機嫌が悪いと、
「何か悪いことをしたかな」と、
不安になってしまう。

そうして、
相手の顔色を伺うことに、
多くのエネルギーを使ってしまいます。

これは、
子どもの頃に身につけた、
親の機嫌をうかがうパターンが、
そのまま大人の関係の中で、
繰り返されているだけのことも多いんです。

気づかないまま繰り返していると、
いつまでも心が休まる関係を、
築きにくくなってしまいます。

まずは「これは昔からの癖かもしれない」と、
気づくことが、
抜け出す第一歩になります。

自分の機嫌をとるとは、我慢して笑うことではありません

「自分の機嫌は自分でとる」と聞くと、
多少嫌なことがあっても、
我慢して笑顔を作ることだと、
思う人もいるかもしれません。

でも、それは少し違います。

自分の機嫌をとるというのは、
自分の感情に気づいて、
それを大切に扱ってあげることです。

疲れているのに気づかずに動き続けるのではなく、
「今、少し疲れているな」と気づいて休む。

イライラしているのに気づかないまま、
人にあたってしまうのではなく、
「今、イライラしているな」と気づいて、
その感情を落ち着かせる時間を持つ。

つまり、
自分の内側で起きていることに、
まず自分自身が気づいてあげる。

それが、
自分の機嫌をとる第一歩なんです。

相手の機嫌と、自分の機嫌を切り分ける

もうひとつ大切なのは、
相手の機嫌と自分の機嫌を、
分けて考えることです。

誰かが不機嫌なとき、
その原因のすべてが、
あなたにあるとは限りません。

寝不足かもしれません。
仕事で嫌なことがあったのかもしれません。
体調が悪いのかもしれません。

相手の機嫌は、
相手自身の状態や事情から、
生まれていることがほとんどです。

「私のせいかもしれない」と思う前に、
「相手にも、相手の事情があるんだな」と、
一度立ち止まってみてください。

全部を自分の責任として、
引き受けなくてもいいんです。

自分の機嫌を自分でとるための実践ステップ

ここからは、
日常の中で少しずつ実践できる方法を、
ご紹介します。

一、一日の中で「今の機嫌」を確認する

朝起きたとき、
お昼休み、
夜眠る前など、
決まったタイミングで、
「今、私はどんな気分だろう」と、
自分に問いかけてみてください。

二、自分だけの「機嫌回復リスト」を作る

好きな音楽を聴く。
温かい飲み物をゆっくり飲む。
外の空気を吸う。
好きな香りをかぐ。

特別なことでなくて構いません。

すぐにできる小さなことを、
いくつか書き出しておくと、
機嫌が乱れたときにすぐ手を伸ばせます。

三、相手の機嫌と自分を結びつけすぎない

誰かの機嫌が悪いときに、
「これは私のせいだ」と、
すぐに結びつけない練習をしてみます。

四、体の状態を整える

睡眠不足や空腹は、
機嫌を不安定にする、
大きな原因になります。

心の話のようでいて、
実はとても身体的な部分も、
大きく関係しているんです。

五、小さな成功を自分で認めてあげる

今日も一日過ごせた。
今日は自分の機嫌に気づけた。

そんな小さなことでいいので、
自分で自分を認める言葉を、
かけてあげてください。

自分の機嫌をとれるようになると、関係も変わっていく

自分の機嫌を自分でとれるようになると、
不思議なことに、
周りの人との関係も、
少しずつ変化していきます。

これまでは、
相手の反応に一喜一憂して、
いつも心が揺れていたところが、
少しずつ自分の中に、
安定した軸ができてきます。

その軸があると、
相手の機嫌に振り回されにくくなり、
必要以上に人に合わせたり、
我慢したりすることも、
減っていきます。

そして心に余裕が生まれると、
周りの人にも自然と、
優しく接することができるようになります。

自分の機嫌を自分でとれる人のそばには、
実は安心感があり、
人が離れにくいということも、
よくあることなんです。

焦らなくて大丈夫です

自分の機嫌を自分でとることは、
一人で頑張ることでも、
我慢することでもありません。

自分の感情にちゃんと気づいてあげて、
小さなケアを積み重ねていくことです。

長い時間をかけて身についた癖は、
一日では変わりません。

うまくいかない日があっても、
それは失敗ではなく、
これまでのあなたが、
一生懸命身につけてきた生き方の名残りです。

今日のあなたは、
自分の機嫌を、
誰かに預けてしまっていませんか。

それとも、
少しずつ、
自分の手で取り戻していけそうですか。

First Step

まずは、お話を聞かせてください

「何から話せばいいか分からない」——それで大丈夫です。
うまく言葉にできないところから、一緒にほどいていきましょう。